壷中園 Blog

マンガとライトノベルの備忘録、壷中園(こちゅうのえん)。 基本は「誉め」。 2009年3月開設。 飽きるまで続けます。

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【漫画】とろける鉄工所(1)

とろける鉄工所 1 (1) (イブニングKC)とろける鉄工所 1 (1) (イブニングKC)
(2008/11/21)
野村 宗弘

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あらすじ


「(株)のろ鉄工」に勤める人々の悲喜こもごも。

元溶接工の立場から、愛と矜持に満ちたまなざしを注ぐ。


感想


この担当編集者、左遷されねぇかなー。

こいつ挫折すればいいのに!
などと、他人の不幸を(切実に)願うことになったのは、
作品に仕掛けられた巨大な釣り針のせいです。
釣り針。
それは担当「お嬢様」編集ことK添氏の独り言。
世間ズレしたセレブ自慢が(本編との関連なく)ほぼ全ページに記されます。
しかも各ページ2行づつ! 
多っ! 嫌でも視界に入る!

その勝ち組自慢ぶりは、作品の世知辛い雰囲気と乖離しており、
読者の共感できる要素などありません。むしろ怒りを誘います。
私など、率直に言って軽く殺意を抱きました。
ネット上の書評をざっと検索しても、アンチK添の声は高らかです。

しかし。
しかしですね。
こと、本作に関しては、怒るのが正解だと思います。
なぜなら、K添氏のコメントは「挑発」だから。
作品を愛させる為に仕掛けた、K添氏なりの戦略です。
具体的には、
「ふん、ホワイトカラーの考えてるこたぁ分からん!」
という憤りが、読者と作中人物の目線を同じにします。
そして、彼らと立場を共にする読者は、たとえ負け組だとしても、
自分たちも彼らと同様に温かい人間だと思える仕組みです。
そこに、日陰者礼賛マンガならではの醍醐味が光ります。

したがって。
誤解を恐れずに言えば、このマンガは
「K添氏に反感を覚える者」こそが読者対象となります。
要するに、私などドンピシャ。
欄外コメントにルサンチマンを刺激されることで、
かえって作品への愛着は深まるのです。

ならばこそ、私は改めて声高に主張したい。

K添氏、超うぜえ!!!!

鉄を溶かす男を、妻が愛情でとろけさす。
特大の釣り針がギラリと光る一冊でクマーーーーー!

  1. 2009/04/07(火) 00:00:00|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

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