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壷中園 Blog

マンガとライトノベルの備忘録、壷中園(こちゅうのえん)。 基本は「誉め」。 2009年3月開設。 飽きるまで続けます。

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【漫画】ちはやふる(四)

ちはやふる 4 (Be・Loveコミックス) (Be・Loveコミックス)ちはやふる 4 (Be・Loveコミックス) (Be・Loveコミックス)
(2009/03/13)
末次 由紀

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いつ頃からか、書店で平積みされているのをよく見るようになりました。

あらすじ


競技かるた東京代表決定戦を制し、
全国大会の切符を手にした瑞沢高校かるた部。
下した者たちの涙と想いを引き連れながら、
彼らは競技かるたの聖地、近江神宮へ至る。

夢にまでみた近江神宮を見上げ、必勝を祈るちはや。
そのとき、王者の風格を思わせる黒髪の少女が
ちはやの横をすり抜けていった――。

一方、競技かるたの一線から退いていた新は
ちはやの躍進を知り近江神社へと足を運ぶ。

憧れの地で、引き寄せられるように再び出会うちはやと新。
そして現在と未来のクイーンもまた、ここで引き合う。
畳の上で語られる、真剣勝負の第四巻。

感想


ついに現クイーンが登場し、物語がどんどん加速してきました。
新も近江神社入りし、役者が揃った!というところでしょうか。

ところで、この作品について気付いたことをひとつ。
この作品には、ほとんど「ラブ」がありません。
新、太一という恋愛漫画の主役級美男子がおり、
ヒロインちはや自身も相当な美少女であるからして、
ドキドキ・どろどろの恋愛漫画になっておかしくない。
にも関らず、ラブがない。皆無とは言わずとも、少なくはある。

ちはやも、新も、その視線はまずかるたを見つめています。
愛を、その対象とそれ以外の全てとで、
どれだけ対象だけを贔屓できるかと定義するなら、
この作品に登場する誰もが、かるたを至上として愛しています。

これは、なぜか。
それはおそらく、「恋愛感情」以上に「かるたへの愛」を描くことを優先した結果です。
作者に、それが作品の面白さに直結するという判断があったのではないでしょうか。
そのために、あえて恋愛パートを削ってまで、彼らに全力でかるたを愛させています。ちはやのキャラ造形に恋愛感情が欠けているのも、計算されたものかもしれません。
正確な意図は分かりませんが、総じて未知の題材を啓蒙する狙いがある筈です。

そしてそれは、脇役男子のふたりによって裏付けられます。
にくまん君と駒野君。
恋愛至上の少女漫画にあって、第一線にあがりえない冴えないキャラ。
そんな彼らが時として主役級の扱いをうけ、事実、主役顔負けの活躍をする。
しかしそれも、この作品においては自然なことと言えます。
なぜなら、彼らもまた「かるた愛」に溢れた人間だからです。
かるたを強く愛する限り、ヒロインもイケメンもブサメンも平等なのです。
私はこうした作者の態度に、慎重かつ大胆な取捨選択のあとを感じます。
さらに喜ばしいことに、その計算は大変成功しているように思えます。

畳に刻む。音と、約束。
続刊が待ち遠しい一冊です。
  1. 2009/03/28(土) 00:00:00|
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